春と冬が行ったり来たり。。。 [病気・ヘルスケア]
『日 向 山』
2003/08/19 (火)
オードリーが生後50日でウチにやって来たのが5月19日。一週間後に混合ワクチンの1回目を接種した。その時、耳の中やお腹に湿疹が出ていたので一緒にみてもらったのだが、獣医の対応が適切ではなかったようで、みるみる悪化。別の病院へ連れて行って処置してもらった。成り行きから2回目の予防接種もそちらの病院で受けることになったのだが、今度の獣医さんは、1回目の接種は早すぎたかもしれないので、もう2回受けるようにという。まぁ感じもいいし評判も良い先生みたいだったので、先々のことを考え指示に従うことにしたのだが、お陰で『お散歩解禁』は7月中旬になってしまった。
そんなわけで、お散歩デビューは梅雨まっただ中。雨の止み間に家の近所を2~30分引きずられるように走り回るのが日課になっていた。8月に入っても梅雨は明けず、冷夏。ワンコにとっては過ごしやすいのだろうが、最大の楽しみである散歩も流れがち。三、四日雨が続いてくさっていたとある平日、気温はさほど高くないし、どうせぬれてドロンコになるなら、いっそハイキングしてみようと思い立ち、丹沢の入り口、広沢寺温泉から日向山に登り、弁天沢キャンプ場を経て戻る、2時間ほどのコースを歩くことにした。
登山口までは1時間ちょっとのドライブだけど、車酔いが心配。案の定、あと数分というところでオエッ。ほんのちょっとだったのでそのまま走って、広沢寺温泉の駐車場へ。もどしたものは再度オーちゃんの胃袋におさまったらしく、跡形もなかった。いたって元気なので、小雨の中を歩き始める。とはいっても初めての場所なので大興奮。地面に鼻を擦り付けて、思いっきり引っ張りながらズンズン先へ進む。山道に入っても勢いはとまらず、数日来の雨でグチョグチョの登山道を泥まみれになりながら駆け上る。ついていく方は、も~大変っ! 天気が天気なので他にハイカーもおらず、山頂では、持参したドライフード(オーちゃん)とコンビニおにぎり(私)でのんびり昼食。
食後、なだらかな尾根道を沢筋へと下る。当時は、常に私より先を行くオードリーだったのだが、両側から草の生い茂る場所にさしかかると、なぜか後ろにまわってついて来る。このころはまだ、気が強い仔だとばかり思っていたので、怖がっていたなんて思いもしなかった。沢に降りたところで水遊びをさせようとしたが乗ってこないので、帰路につこうと丸太橋を渡りはじめたら何やら大騒ぎを始め、あえなくせせらぎにドボン。落ちた高さは4~50cmで水の深さも20cmかそこら、気にもしていなかったのだが、彼女はかなりショックだったようで、岸に飛び上がった後は水に近づこうとしない。水が苦手になっちゃったかも...と少し反省。
林道に出ると、またまたいつものオーちゃん復活! ママを引きずって駐車場までひとっ走り。初ハイキングは幕を閉じたのであった。
PS
オードリー: な~んかモノ足りないワンッ!
ママ:冗談じゃない! ヒーヒー、ゼーゼー、あ~疲れた。
<コースタイム>
自宅(8:45) = 広沢寺駐車場(10:15/:20) - 日向山(11:00/:20) - 梅の木尾根分岐 -
弁天の森キャンプ場 - 駐車場(12:10/:40) = 自宅(13:45)
次は、初ハイキングの翌週にいった2回目。(^^;
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『仏 果 山』
2003/08/28(木)
ハッキリしない曇天のもと、丹沢は宮が瀬湖畔の高取山と仏果山に登ってきた。雨こそ降っていなかったものの、平日だし、夏場の低山ということで、ハイカーは少なかった。
以前、宮が瀬ダムにドライブしたときは激しく酔ったので、かなりビクビクだったが、今回は無事クリア。湖畔の駐車場に停めて、約1時間の登りで稜線へ。この頃には雲も晴れてきて薄日が差しはじめ、暑くなるのではと警戒。でも尾根は風が吹き抜け、心地よい散歩が楽しめた。
高取山で昼食をとり、見晴し台に登る。山頂の手前はちょっとゴツゴツした岩まじりの道なので、登りはビュンビュン飛ばしていたオードリーも、帰りの下りは慎重。こっちも下りで引きずられたら転がってしまうので、先に行きそうになると、立ち止まっては戻しながらゆっくり下る。
仏果山では3人連れのハイカーに出会い、シャッター押しますよという言葉に甘えて、貴重なツーショットをゲット!
分岐まで戻って、登って来た道を下っていくと、地元の消防団のトレーニングとかで、制服姿のおじさん(おにいさん?)たちがゾロゾロ登ってくるのに出くわしたから、さぁ大変。目が合ったり声をかけられるたびに愛嬌を振りまくオーちゃんをカームダウンさせるのに一汗かいてしまった。
一団を見送った後、興奮さめやらぬオードリーをなだめすかしながら駐車場に戻りヤレヤレ。車に乗せるために手足を拭いていると、ナ、ナント、オーちゃんに蛭が2匹吸い付いているではないか! そういえば『蛭に注意』の看板あったし、途中、いきなりグルグルまわったあと座りこんで動かなくなった時、蛭がついたのかも... 今回も、またまた反省。
<コースタイム>
自宅(10:15) = 上村橋駐車場(11:45/12:00)- 分岐(12:50) - 高取山(13:10) -
分岐(13:30) - 仏果山(14:00) - 分岐(14:30) - 駐車場(15:15/15:30) = 自宅(17:00)
知らないという事は恐ろしいというか、真夏の低山に仔犬を連れて行くなんて、今じゃかなり考えちゃいますけど、でもでも~オードリーは全くバテませんでした。帰りの車だって立ちっぱなしで騒いでたし(オーちゃんは生涯車はフリー乗車!)、帰宅後も「ご飯、ご飯!」と騒いでましたっけ。
最後は、1歳の誕生日から5日目、現在のエギより1ヶ月半くらい若いオードリーの谷川岳登山の記録を載せておきましょう。
4月とはいえ上越県境の雪山本格登山でしたが、これも(体力的には)難なくクリアして、やっぱり帰路も寝てなかったと記憶してます。立ったり座ったり、ときどき伏せたくらい?いや、伏せはしなかったな~^^;
『谷 川 岳』
2004/04/03 (土)
だいぶ前から行こう行こうといいながらなかなか実行に移せないでいた谷川に、やっといくことになった。が、私が朝起き抜けにギックリ首になりブツブツいっていると、パパが、行くだけいこうよというので、仕度を始める。5時出発。途中あちこちで満開の桜を愛でながら、予定どおり8時半土合着。登山センター周辺もたいして雪はなく、登山口を探しながら林道を進むが、それらしいトレースが見つからないままマチガ沢の出合に。 |
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山麓はまずまずの天気だが、谷川の山頂はガスに包まれている。対照的に白毛門は春の日差しに輝いている。さて、ここで、西黒の入口を探しに戻るか、はたまたロープウェイで上がるか思案するも、山頂をめざすならあまり時間をロスしたくない。見れば、雪洞掘りや雪訓をやっているパーティがいるので、この時期、巌剛新道って有り?といいつつ、いける所までいってみようというパパの言葉に引きずられて沢に入る(立ち入り禁止のロープが張ってあるのに)。 |
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所々デブリの跡を通過し、いつしかノドが立ち上がってくるあたりまで来てしまう。時計も10時をまわって、そろそろ尾根にあがらないとヤバイよということで、西黒尾根の鞍部に達する枝尾根に取り付く。対岸の沢筋では小規模ながら底雪崩が起きている。いつ聞いてもイヤな音! 登っていくうちに、夏道そのものだということが判明、さらにトレースの跡らしきものがでてきて、西黒尾根に合流、昼食。 | |
アイゼンを付けて、目の前の岩場からスタートするが、やはりオードリーがビビる。すると、ダンナのザックから、9ミリザイルが! オードリーをミッテルで確保し、なだめすかしながら2カ所ばかりの小岩場を通過。ガスで視界は10メートルもないし、ミゾレにたたかれるし、おまけにマチガ沢側から吹き付ける風で右半身の感覚がなくなりそうだが、あの岩場を下らせるのは至難の業なので、淡々と山頂を目指す。 |
目標物が何も見えないので(通称ザンゲ岩は埋まってました)どこまで来ているのか全然わからないまま、往路のタイムリミットに決めていた14時が迫ってくる。その時、下山してきた登山者に出くわし、もう間もなくだと聞かされる。じきに肩の広場に到着、記念撮影だけでもと、山頂に向かう。視界の悪さから、天神尾根の下りはじめで迷わないか不安だったが、行ってみると赤旗がたっていた。この視界でもなんとか次の旗が見える程度の間隔で設置されていたので、導かれるまま下る。西黒を登っていたときよりも遥かに強い風がヒツゴー沢側から吹き上げて煽られるが、ロープウェイの最終時刻が気になって転がるように下る。 | |
急な下りが終わったあたりで振り返ると、強風でガスがはらわれ、谷川の双耳峰が姿を現していた。天候は急速に回復しているが、相変わらず風は強い。ほどなく天神平スキー場のリフトも見えてきて、今回の山行で、はじめてホッとする。3度目のロープウェイ乗車となったオードリーは、ダンナの膝の上ですっかりリラックスして景色を堪能している。やれやれ、春山の色んな側面を一度に体験した、長~い一日だった。 |
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<コースタイム> 土合ロープウェイ駐車場 9:00 -マチガ沢出合 9:40 - (巌剛新道) - 西黒尾根合流点 12:00 / 12:25 -谷川岳 14:20 / 14:25 - (天神尾根) - 大岩(本来のザンゲ岩) 14:50/15:00 -天神平ロープウェイ駅15:55 |
1歳で積雪期の谷川岳を登るには、それまでに順次ステップを踏んでのことですけど、ことスタミナに関しては生まれ持った基礎体力が違うように感じます。
8歳で非再生性の溶血性貧血を発症、骨髄線維症も併発していて骨髄で造血できない身だというのに、13歳でGISTの摘出手術、術後感染による緊急再手術を経て、今なお旺盛な食欲に支えられて生き続けてるのも、生まれ持った持久力のお陰かもしれません。
エギちゃ~ん、オードリーと同じは無理でも、もうちょっとシャキッとしませんか??
「無いモノねだりするより、あるモノ活かすこと考えてやって!」